たまにはゲームの話でも
最近Steamで発売されている風来のシレン5をコンプリートしたのでシレンの話をしようと思います。
好きなゲームのジャンルを問われると間違いなく選ぶのが「パズルゲーム」と「ローグライクゲーム」
この2つに関してはお手頃価格で売っていたら気付けばSteamのカートに入っているくらい好きなジャンルです
特にローグライクゲームに関しては人生のライフワークみたいなもので付き合い自体もかなり長い存在になりました
風来のシレンとの出会い
20年以上昔の話です。
当時、自分には可愛がってくれていたおばあちゃんが居て誕生日やクリスマスにゲームを買って貰っていました。
この年はエニックスの超大作ゲーム「ドラゴンクエストVI 幻の大地」の発売日であり、ドラクエシリーズが好きだった自分はドラクエが欲しい!とおねだりをしました
そして学校から帰宅し、プレゼント包装に包まれた箱を開封すると
中から出てきたのは
どら・・・クエ・・・?
シレンの発売日が1995年12月1日
ドラクエ6の発売日が1995年12月9日なのでおもちゃ屋に押し付けられた可能性すらありますが、当時はクーリングオフなる制度もありませんでしたし、折角買ってもらったし・・・と言う事でしぶしぶとよく解らないこのゲームをプレイする事になります
そして、シレンのあまりの面白さに感動!
する事もなく、当時は死んだら持ち物が全て消えた上にレベルが1に戻って最初の町に戻されると言う理不尽なシステムに「なんだこのクソゲー!?」と思ったものです
とは言え買ってもらったゲームを直ぐ投げ出すのもアレなので、最低限一通りはプレイしようと最初のステージであるテーブル・マウンテンはクリアしました
しかし、その後に解放されたダンジョンの余りの難易度の高さに絶望し、そこでプレイは辞めてしまいました
当時はネット文化も発達しておらず、PCも非所持でしたし、携帯電話も持っていませんでした
攻略サイトもありませんので、情報を手に入れる手段と言えば、友達同士の情報の交換や攻略本くらいでしょう
当たり前ですが、「ドラクエ6」を購入した友人は沢山居ましたが、「風来のシレン」を購入した友人は存在しませんでした
「あそこに小さなメダルあったよ!」とか
「テリー仲間にした!?」とか
そんな会話は聞きましたが
「吸出し+分裂のコンボやべーよなwwww」とか
「売値200Gの巻物って地雷だよなwwww」とか
そんな会話が聞こえてきたら、シレンにハマっていたかもしれません・・・
しかし、周りに風来人は存在しませんでした・・・
果たして当時、何人の小学生がもっと不思議なダンジョンである「フェイの最終問題」をクリアできたのか・・・
風来のシレン2との出会い
風来のシレンの存在もすっかり忘れて中学生に進級しました
この頃になると世間ではNintendo64が大ブーム
64のコントローラーを持ち合って友達の家に集まってスマブラやゴールデンアイ等のゲームをやってた人も多いと思います
高校受験も終わり、友達と集まるのが少なくなって来た時、ゲームショップであるゲームと出会います
風来のシレン2です。
そう言えば昔、このゲームやってたなぁ・・・と思い出しました
亡くなったおばあちゃんがそういや買ってきてくれたっけ・・・と気付けばソフトを手に取り購入していました
流石にあれから5年程経っています
そうなると、ゲームシステムに理解も出てきます
こうして、不思議のダンジョンと言うゲーム性にどんどんとのめり込んでいきました
シレンシリーズは大別するとメインダンジョンとメインダンジョンをクリア後に開放される特殊ダンジョンに分かれています
メインダンジョンは謂わばチュートリアルみたいなものです
死亡したり脱出の巻物で帰還するとレベルこそ1に戻りますが
鍛えた武器防具は持ち帰って再利用できますし、復活の草等の便利アイテムも溜め込んで持ち込めます
極論、武器と防具を序盤のループで+99にさえすればほぼ確実にクリアは出来るでしょう
問題はクリア後に出現する「もっと不思議なダンジョン」の存在です
持ち込み不可、LVは1から、アイテムは全て未識別
運と経験と知識が物を言うダンジョンです
このもっと不思議なダンジョンをクリアして初めてゲームクリアと言えるでしょう
64版のもっと不思議なダンジョンである「最果てへの道」をクリアした自分は物足りなさを感じ、押入れに眠っていたSFCとシレンを取り出します
そうだ。あの時のリベンジをしよう・・・
そこから不思議のダンジョンシリーズ
もといローグライクゲームにのめり込むようになります
風来のシレン2以降のゲーム
その後、ゲームボーイ版である月影村と砂漠の魔城も購入してクリアしたのですが
そこから風来のシレンシリーズはWindows版のアスカの発売を最後にリリースが止まってしまいます
すっかり、シレンの存在も忘れてしまった頃、PSPでシレン3が発売される事になりました。
元々Wiiで出ては居たのですがテレビも持っておらず、そうなるとWiiも持っていないので流石にシレンの為に買うのもなぁ・・・と思っていたのですがPSPで発売となると買うしかありません
が、これがかなりの期待度ハズレでした。
初心者層を取り入れたいと言う気持ちもあったのでしょうが、
シレンシリーズ初のレベル継続(死んでもレベルが1にならない)
全体的にもっさりとして重たい(モンハンがあるとラグるのでラグ=モンハン確定の緊張感の無さ)
仲間のAIがウルトラクソ
と、やっていてストレスが貯まるゲームとなっていました
シレンが好きな人ってストーリーを求めてるんじゃなくて死んだら全てを失う緊張感とか理不尽さを求めてる訳で、今までと違った事をしたいと言う気持ちは感じ取れたのですが、シレンに求めていたものでは無かったのが大きかったです
後はグラフィックを3Dにしたせいか全体的にもっさりしており、階層内にモンスターが多いとラグが発生するのでモンスターハウスがあると「お、重たいからモンハウあるな・・・」と解ってしまうのも緊張感が損なわれる原因の1つでした
風来のシレン5との出会い
この頃、自分はマビノギと言うMMOのネトゲ廃人をしながら、パチスロのジグマプロっぽい事をしつつ、月に30回程夜勤のバイトをしていました
字面だけ見ると滅茶苦茶な生活でしたが、夜勤のバイトも終電で行って始発で帰ってくる短時間のバイトでそれで日給10000円くらい貰えていたので美味しいバイトでした
当時はまだスマホが出たばかりくらいで世間ではガラケーが主流でした
ガラケーで出来る事もそう多くなく、行き帰りの電車の中や始発待ちの時間を潰すアイテムとして便利なのがNintendoDSと言う携帯機
そう、DSでシレンが発売されたのです
シレン4と5がほぼ同時期に発売され、自分はどちらとも買ったのですが
ハマったのはシレン5の方で、シレン5のもっと不思議なダンジョンである「原始に続く穴」にドハマリしました
アスカを除くシレンシリーズのもっと不思議なダンジョンは全てクリアしてきましたが個人的にNo1ダンジョンを選ぶなら?と言われると「原始に続く穴」を選ぶ程好きなダンジョンで毎日始発と終電でプレイするくらいハマっていました
1年くらい電車の中でやり続けていたのですが
ある日、夜勤→スロット(閉店まで)→夜勤→スロット(閉店まで)→夜勤と無茶な事をやったせいでほぼ2徹状態で夜勤に行き
帰りの始発でDSを持ったまま寝落ちしてしまい、気付けば終点まで連れて行かれると言った事件が起きました
気付いた時には見たことの無い場所で「あちゃー・・・やっちまった」と思って急いで乗り換えたのですが、この時に忘れたのかパクられたのか解りませんがDSを紛失してしまいました
買い直しも検討しましたが、本体ごと買うのもなぁ・・・と言うのもあり
既にかなりの回数をプレイしていましたので、シレンとはお別れする事になりました
Steam版シレン5との出会い
2020年12月 約10年の時を経てSteamでシレンが発売される事になりました
内容的にはDS版と一緒ですが、DS版を紛失しているので懐かしさもあり発売日に購入しました
DS版とSteam版の違いと言えば、やはり実績の存在でしょう
アイテム欄は全て埋め終わったのですが、モンスターとダンジョンの実績が残りました
シレン4から新しく実装されたシステムで夜と言うシステムがあるのですが、自分はどうもこの夜が合わなくて嫌いでした
DS版のシレン5も夜ダンジョンは一切スルーで昼ばかり遊んでいたので夜システムを否定していました
ただ、Steam版の実績を全て埋める為にはどうしても夜ダンジョンを攻略する必要が出てきます
そう、夜と向き合う時が来たのです
夜システムを簡単に説明すると
・視界が無く松明を装備しないと周辺1マスしか視認出来ない
・通常攻撃が一切効かなくなり技でしかダメージが通らない
・技が1フロア8回までしか撃つ事が出来ない
・夜のモンスターの攻撃力は昼の数倍~数十倍 運が悪いとワンパンで死ぬ
とまぁ理不尽の極みとなっています
こんな感じで1発で訳解らんダメージを食らうので1ターン後に死んでる事もよくあります
しかし、全実績を解除する為には「運命の地下」と言う夜ダンジョンをクリアしないとダメなので攻略の日々が始まりました
ちなみにSteam版の運命の地下の達成率は1.5%
難易度はかなり高めでしょう
先ず、このダンジョンを普通にクリアするのはほぼ不可能です
そもそもアイテムが少ないですし、進めば進む程、夜より昼が危険になってきます
50回ほど死んだ辺りで「あ、これ普通にやっても無理だな」と悟りました
自分が使ったのは夜待ちと言う作戦で
こんな感じでトンネルの杖なり、ツルハシなりで通路をT字に掘ってその奥に潜みます
モンスターのAIが基本的に直進AIなので通路の途中で分かれ道があった場合は直進するAIを利用します。
最初は半分諦めてましたが、慣れてくるとあれいけんじゃね?となってきて
100回目くらいの挑戦で
無事にクリア出来ました
残ってるのはモンスター埋めとアイテム埋めで
こちらも気合で埋めきりました
アイテム埋めは2択ショップって言うアイテム屋さんがダンジョン内にあるのですが
1000G払うと普通だと手に入らないアイテムが1/2で手に入ります
間違った方を選ぶと落とし穴に落とされて強制的に次の階層に行かされるのですが
道具寄せの巻物とか言う神アイテムを使えば2択アイテムもお取り寄せしてくれるので
眼の前で堂々と泥棒が出来ます
無くなっても1000G払えばまた補充してくれるので優しいおじさんと化します
この2択屋で手に入る「VIPの腕輪」をかき集めます
この腕輪がべらぼうに高い値段で売れるので集めたVIPの腕輪をツボに入れて
お店に売る→タダの巻物を読む(お店のアイテムが全てタダになる)→お店に売るを繰り返してお金をかき集めます
お金も無事カンスト
と言う訳で無事実績コンプできました
達成率は0.4%
実績システムって結構批判されがちですけど、こうして目標が出来るから自分としては全然アリだと思うんですよね
実績システムが無ければ運命の地下なんて絶対プレイしてなかったと思いますし、やってみると意外と楽しかったです
シレン以外のローグライクゲーム
シレン以外にも色々なローグライクゲームに手を出しました
基本的には不思議なダンジョン系が一番好きですが、それ以外も色々手を出しています
特にハマったのがこれ
クリプト・オブ・ネクロダンサー
クリプト・オブ・ネクロダンサーです。
内容的には風来のシレン+リズム音楽ゲームと言った感じで
シレンの場合は自分が歩くと1ターン経過しますが、ネクロダンサーはノーツに合わせて歩くシステムなので状況判断がかなり大事なゲームです
リズムがずれると失敗扱いになって自分は動けないのに敵は動くのでボコられます
このゲーム、難易度が滅茶苦茶難しくて
風来のシレンで言うテーブルマウンテンに位置するオールゾーンモードですが
なんとクリア率が4%しかありません
メインストーリーのクリア率が25人1人と考えると難易度の高さが伺えると思います。
自分は一時期これのスピードランにハマってて
当時出した記録がこれ
7分9秒
50時間くらい潜り続けて1000回くらいはリトライしたと思います。
この時で確か世界ランキング40位くらいだったと思います
今だとステージが5まで増えてるので難易度もかなり上がってます
主人公であるケイデンスでのプレイ時間は大体50時間程プレイしたんですけど、このゲームは色々なキャラが実装されていたので次はそっちに手を出す事になります。
そこで出会ってしまうのです。究極のマゾキャラと
主人公のケイデンスのおばあちゃんであるアリアです
これね、書いてる事滅茶苦茶なんですよ
ネクロダンサーは色々な武器が登場するんですけど
アリアは範囲1マスのダガーしか装備できず、ライフも0.5固定で回復が出来ません
一応、ダガー以外の武器も落ちてる時があるのですが拾うと死にます
ケイデンスだとライフ3スタートですが、このゲームは最大ライフも結構増えるシステムなので最終ステージで8とかになってる事もあります
しかし、アリアは0.5固定です
加えて、リズムをミスすると即死すると言う究極のマゾ向けです
解りやすく例えるとオワタ式でしょう
オワタ式と違うのは、不思議のダンジョン系列なので死ねば最初からで途中のセーブは無しで、リズムをミスっても即死する事です
このリズムミスが滅茶苦茶難しくて、音ゲーで30分くらいノーミスを要求されます
これに加えてローグライクゲームでノーミスでプレイしろと滅茶苦茶な事を要求されます
ただ良いこともあって1回のプレイが凄い短いです
音楽をミスると即死するので早いと1プレイ1秒で終わります
10時間くらいやったのですが、当時はステージ1すらクリア出来ませんでした
その時の感想が「これ無理じゃね?」
コントローラーを何回投げたか解りません
集中力も滅茶苦茶使うので疲労感も半端なく、1日30回までにしようと制約を付けました
プレイ開始から1ヶ月近く経ちました
およそ20時間程プレイしてようやくステージ1をクリアできる様になりました
1回クリアすると慣れてきたのか何回かクリアできるようになります
しかし、ステージは全部で4ステージあるのです・・・
当たり前ですが、”オールゾーンクリア”なので1ステージ毎のクリアでは無く4ステージを一気にクリアしないとダメです
そして、50時間程掛かり、ようやくラスボスまでたどり着けました
事前情報はあったのですが、どうやらアリアのみ専用のボスが居るらしく、「かなりヤバい」と言う情報だけは知っていました
(アリアのラスボス ゴールデンリュート)
こいつのヤバいのは2発殴ると発狂するのですが
なんと発狂するとキャラクターが混乱します
混乱中は操作が逆になると言う頭がおかしい効果が発動してプレイヤーの頭もメダパニになって敢え無く死にました
この時はマジでコントローラーを投げました
自分は割りと温厚な方なのですが、 「いやこれ無理だろ!?」と叫びました
その後も数時間に1回はボスまでたどり着ける様になるのですが大体即死します
一応、ボスのトレーニングモードもあるのですが、ボスを倒さないと解放されないので、どっちみち倒すしか無いです
そしてアリアの通算プレイ時間にしておよそ100時間
遂に撃破する事が出来ました
ゲームクリアした時って達成感ってあるじゃないですか?
アクション系とか難しいゲームとか、特に何十時間も掛けてクリアしたら
「終わった・・・」って言う達成感
今まで色々なゲームをプレイしてきましたが、これまでにプレイした中でアリアのクリアが一番の達成感がありました
緊張で手はぬるぬるですし全身汗だらけです
冗談抜きで100時間以上掛けてるので本当に達成感は凄かったです
クリアした当時は達成率0.2%くらいだった気がしたのですが今見たら0.6%まで増えてました
マゾって結構居るんですね・・・
流石にもうこのゲームは辞めようと思ったのですが、アリアの更に上の実績でアリアLow%が存在することを知りました
これはアリアでアイテムを一切拾わないでクリアすると言った内容で、
300時間くらい挑戦したんですけど、遂にクリアする事は出来ませんでした
武器はダガー固定ですけど、火力アップ系アイテムも一切取れない上に、シャベルも固定なので硬い岩は掘れません。当たり前ですが魔法も使えません
一番厳しいのは爆弾も拾えないので初期の1個でやるしかないです
最終ステージは何回か行くことは出来たのですが、ボスまでは辿り着けなかったと思います
流石に心が折れてここでプレイを辞めてしまいました
自分が挑戦してた時は全4ステージだったんですが、今はアップデートで全5ステージになってるので更に難易度は跳ね上がってると思います
後、このゲームをやっていて初めて時間が止まると言った状況に遭遇しました
有名な奴だとハンターハンターとか、格闘漫画とかでよくある奴です
「その刹那」とか「その間実に0.3秒」とかそんな感じで
人間の体って目で見て脳が反応して指に伝達すると思うんですけど、脳が指に伝達する時間がゆっくりになる瞬間があるんですよ
総プレイ時間は600時間程でその中で認識出来たのは本当に数回程度ですけど、時間の流れがゆっくりに感じた事がありました
ネクロダンサーはリズムノーツに合わせて動かないとダメなので1ターンが大体0.5秒くらい
基本的にはテンポよく動いていく訳なので咄嗟の判断力が求められます
実際に起こったことを説明すると
キャラクターが右に行こうとして指が右を押そうとします
が右にモンスター見えて、このまま進むとダメージを受けて死にます
モンスターを避ける形で指が左の十字キーを押していました
って言う流れが数回ありました
この一連の流れが大体0.5秒で処理されているので普通だと考えられない現象なんですよね・・・
この時って脳が凄いクリアになっていて言うなら覚醒状態になっている感じでした
似たような事象は格ゲーをやっている時でもあって、格ゲーの方は集中してる時に起こっていたので集中力が高い時に起きるのかなぁ・・・と思っています
プロ格闘ゲーマーとかスポーツ選手だとよく経験する現象みたいですね
Steamだと今こんな感じです
ローグライクとメトロイドヴァニアの判別が難しいんですよね・・・
その内、またローグライクのおすすめゲームの記事でも書こうと思います
この中だと、Enter the Gungeonがオススメですね
ローグライク×弾幕アクションゲームと言った変わり種で難易度はゲキムズですが滅茶苦茶面白かったです
(ちなみにフルコンプまで130時間掛かりました)
Steamセールで700円程度で買えるのでオススメです
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